朝起きて直ぐに何が起こったのかに気が付いた。
そんなはずは無いんだと俺を置いて消えるなんてそんな事はしないはずだと自分に言い聞かせながら、乱れた髪を直す事も忘れて兄の部屋に押し入った。

 

そこに俺を育ててくれた兄の姿は無く ああ 時が来たんだと唐突に悟った

 

(夢を見たんだ。兄さんが枕元で泣きながら笑ってありがとうと俺に言葉を残して消えた夢 を)

 

 

 

受け継がれるもの(貴方様を原点へと誘いましょう)

 

 

 

御題作者:モニカさん