「マーフィーくぅうううん!!!!」
芭蕉さんの叫び声が響き渡る
起き抜けにこの声は頭に響いて仕方が無い
眉根を寄せて芭蕉さんの部屋に入るとぼろぼろとみっともなく鼻水をたらして泣いている芭蕉さんがそこにいた
「曾良くんどうしようマーフィーくんがぁあああああ」
「落ち着いてくださいあと近づかないでください汚い どうしたんですか?」
「汚いってちょ、酷っ!」
「だから何があったんですか」
「マーフィー君がびりびりにぃー!」
そう言って芭蕉さんが持ち上げたくたくたのぬいぐるみは無残にも引き裂かれていた
「うっ、うっ、一体何がどうしてこんなことに」
「すみません僕がやりました」
「えぇえええええええええええええええ」
まさか夜も一緒に寝ている人形に嫉妬した なんて いえない
ちゃんと直してあげました