「つな よし」

身体から力が抜ける 空が大きく見える
きっと僕は此処で死ぬだろう
それだけは酷くはっきりと理解できた
半分無意識に呟いた声は僕の耳には届かなくて
徐々に霞んでいく視界に僕は絶望せざるを得なかった

 

泣き崩れる君を見なくていい それだけが唯一の幸福

 

(視界の端で亜麻色の髪が近づいてくるのが見えたけど もう 僕は)

 

 

 

謝ることすら神は許してはくれなかった

 

 

 

ごめんね