君が背負ったモノは誰よりも大きく誰よりも重く

何よりも大切で何よりも重要なそれは

そう まさに天に等しいほど

 

(その重さに潰れてしまわないように 出来る限りの事を)

 

「優しすぎることは悪いことじゃないけれど、それが命取りになるのがこの世界だよ」

「わかってます。だから、がんばります」

そう言って胸を張る君はたいそう立派に見えたことだろう

右腕を自称する彼はまだしも、家庭教師の赤ん坊さえ誇らしげにしているのだから

(だけど何故だろう 僕にはその姿が精一杯の虚勢を張る限界が近い小動物のように見えるのは)

 

「何をがんばるつもりなの?綱吉」

「色々ですよ」

「それは  君がわないことと何か関係があるのかな」

 

返事は無かった

この世界に入ってから君は一度も笑わなくなった

笑顔と称されるものは浮かべるけれどそれは全て空虚にしか見えなくて

「綱吉 僕は」

きみの えがおが みたい

 

 

君だけは変わらないで居て欲しかった