ソファーに座る綱吉の髪が、ふわふわ揺れる。

なんとなく興味がわいて、ふわふわした頭をそろそろと撫でた。

 

「ええと、雲雀さん。くすぐったいんですけど」

「綱吉ってくすぐったがりなんだね。頭なでてるだけなのに」

「っていうか、何で頭なでてるんですか?」

「小動物みたいに震えるんだもの。可愛くてつい」

「ひ、雲雀さんって小動物は好きなんだ…。草食動物は嫌いなのに」

「群れなければいいよ、何だって」

 

(本当に小動物みたいに愛らしいのに)

(時々肉食動物のように強い意志を持った目をした綱吉だからこそ、僕は)