「好き、です………っ」

 

震えた声でランボが呟く。
小さくて聞き取りづらいその声には切ない感情が込められていた

 

(…面倒くさい……)

 

死にすがり付いてくる背中に回された腕。
時折震える熱い身体。
そして翡翠色の目に溜まった涙。

 

(本当に、面倒くさい)

 

潤んだ唇に自分のそれを重ねながら、雲雀は心の中で毒づいた。

 

(こんな子供に溺れるなんて)

 

苦しそうに、小さな声でもう一度同じ言葉を呟くランボを見ながら、

 

「僕も好きだよ。ランボ」

 

どうしても滲み出てしまう笑顔を向けて、優しい声色で言葉を返した。

 

 

 

 

 

(ああ 君のこの嬉しそうな笑顔が見れるだけで僕は)

 

 

 

衝動的行為